事例紹介
新築
改修
高山市立荘川ショウカワさくら学園
(岐阜県高山市)

高山市立
荘川さくら学園
校長
都竹 克彦さん
学校の新しい歴史をつくる
─みんなの熱意が
注がれている場─
新しく生まれた本校は、グローバルな人材を育成することを目指し、カリキュラムや学習指導の体制においても新しい取り組みを実施しています。義務教育の9年間に加え、保育園のときから同じ敷地内で学ぶことができるため、カリキュラムも連続性を持たせて構成しています。通常、小学校1・2年生は外国語教育を行いませんが、さくら学園では、1・2年生から外国語教育をスタートしています。併設の保育園でも外国人の講師による「英語あそび」を取り入れており、外国語教育がスムーズにつながるカリキュラムを組んでいます。また教科担任制を導入することで各科目の教師が9年間を通して一人ひとりの学習状況をしっかりと把握でき、個々のサポートが可能になります。また、一人一台のタブレットを活用したICT教育も積極的に推進しています。そして、保小中の教職員が一丸となって新しい学校をつくっていこうという熱意にあふれ、その情熱は子どもたちにもしっかり伝わっていると感じています。
PTAについても保育園、小学校、中学校が一つになっていることで様々な行事に参加しやすく、保護者同士の関わりも強くなっています。地域の交流スペースもあり、伝統文化を学ぶ場やコミュニティとしての役割も備えています。校舎は明るくきれいで、木の香りがしてホッとする、など、多くの子どもたちが良くなったという感想を聞かせてくれました。また、旧校舎では暗くて我慢することもあったトイレが、きれいで行きやすくなった、という声も多く届いています。トイレが快適な場所に生まれ変わったことで、学校という学びの場全体をより肯定的に捉え、今まで以上に前向きに学習に取り組んでくれるのではないかと期待しています。
校舎の中央では改築前からある高樹齢のもみじの木が学校を見守ってくれています。長く地元の人々に愛され続けるこの木は、地元の人々の強い要望でそのまま残すことになりました。このもみじの木と共に荘川さくら学園がこれからも長く荘川で愛され、荘川の未来を築く人材を輩出する場にしていきたいと思っています。

