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設計のポイント


使いやすく快適な手洗いゾーン

■体格差や水の撥ねなどに配慮します






 手洗いカウンターの高さも、小便器同様、利用する子どもたちの年齢に対応した配慮が求められます。
 最近では清潔性とともに、省資源を目的として自動水栓の採用が進んでいます。止め忘れがないのもメリットとなっています。
 手洗いでいつも問題になるのが石 ケンの置き場です。O 157 の事件以来、手洗いが積極的に推奨されています。ところが学校では管理上の問題からか、ほとんどがみかんネットの中に石ケンを入れて、水栓からぶ ら下げています。確かに水切れはいいし、小さくなってもすぐにわかりますので、機能的には優れているかもしれませんが…。何かよい方法を考えたいものです。
 洗面器は水を流したときに撥ねが少ない形状のものを選ぶようにします。細かいことですが、水栓からの水が排水口に注ぐように、水栓の位置関係を設定するとベストです。
 手洗いゾーンには水栓、洗面器、 石ケン、鏡がワンセットになっていると思われがちですが、鏡だけは別に考える必要がありそうです。
 これまでは顔が映る程度の大きさの鏡が水栓ごとに設置されている例が多かったのですが、最近では全身が映るような大型の鏡を設置する例 が増えてきました。
 水栓の前だけに鏡を設けると、身 だしなみを整える間、ひとりが水栓 を占領してしまい、次の子どもが手を洗うことができません。そのような場合には、水栓の位置とはずらして鏡を設置すると効率的です。
 手洗いゾーンを清潔に保つための 方法として、ハンドタオルをおいてある学校を見かけました。手洗い周 辺が濡れていても、なかなか自分のハンカチで拭くのは難しいと思います。また、そのたびに清掃用具置き場から雑巾を持ってくることも面倒でしょう。その点使用後に、備え付 けのハンドタオルで拭う習慣をつけ ることで、いつもきれいな手洗いゾーンを保つことができます。
 手洗いゾーンは、比較的装飾しやすいところでもあります。季節に合わせて花を飾ったり、クリスマスやお正月、端午の節句など、年間行事にふさわしい飾り付けをすること もできます。横須賀の小学校では、PTA が協力してトイレの美化運動に取り組んでいるところもありまし た。トイレを軸として、地域づくりや先生、児童・生徒、PTA 相互のコミュニケーションの場として利用 しているのです。

体格差に配慮した段差のある手洗いコーナーが 設けられた戸田市立笹目小学校女子トイレ。
自動水栓は止め忘れをなくして水のムダ遣いを なくすとともに、直接手を触れなくて済むので衛生的にもお勧めです。
トイレ内をまとめるために設定されたテーマカ ラーに沿ってデザインされた横須賀市立大津小 学校の手洗いゾーン。観葉植物などの装飾は PTA が定期的に参加して、快適なトイレを維 持している。
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