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「ご家庭のトイレ」と「学校のトイレ」 比べてみてください。

 どちらも同じ、みんなが毎日使うもの。なのに、そこには大きなギャップがあります。そのギャップと毎日向き合う子ども達の気持ちはどうでしょう?
 ただ、毎日何回も使う場所だからこそ、環境が改善された時には大きな喜びに変化し、「学校で嫌いな場所」から「学校で好きな場所」に一変します。
家庭のトイレと学校のトイレ
 

 1970年代の第2次ベビーブームで一気に建設された学校施設。それらを含めて、現在、公立小中学校の約8割が築25年以上経過し、老朽化という問題を抱えています。それに伴い、子ども達の日常生活に欠かせない学校トイレも同様に5K問題(臭い・汚い・暗い・怖い・壊れている)に今なお直面し、この10年以上にわたって「学校で改善が必要な場所」の1位の座に居座り続けています。
 それを受け、洋式化や乾式化をはじめとする改善が急速に進められていますが、全国には約3万校の学校があり、既設トイレには約135万個の大便器が存在しますので、残念ながら老朽化のスピードに追いついていないのが実態です。
 また、公立学校の9割以上の校舎や体育館は災害時の避難所に指定され、近年は地域のさまざまな方が利用される公共施設としての役割も担っています。そのため、学校トイレは性別、年齢、障がいの有無にかかわらず、地域の方が不自由なく利用できる環境と、排泄の尊厳を守る義務があるのです。

 学校のトイレ研究会は1996年の発足以来、その時々の課題に真摯に向き合い、「学校トイレ環境をより良くしたい」との一心で、清潔で快適なトイレ環境づくりを追究し続けてきました。学校トイレの問題は老朽化だけでなく、衛生管理や感染症対策、災害対策、バリアフリー化、多様性配慮など、次々と新たな整備が求められています。
 そこで、トイレ空間に不可欠な内装建材や衛生設備、そして維持管理に欠かせない清掃メンテナンスに至るまで、業界の垣根を超えて、それぞれの専門分野の知識やノウハウを持ち寄り、ハードとソフトの両面から「学校現場の声を聞く」「衛生性を科学する」「ユニバーサルデザインを追及する」という3つの理念を柱に調査研究活動を積み重ねています。

 学校トイレが子どもたちと地域の財産となるよう、これからもさまざまな方の声に耳を傾け、寄り添い、それを丁寧に紡ぎながら、参加企業一丸となって活動を続けます。 皆様には今後ともより一層のご支援とお力添えを賜りますよう、お願い申し上げます。

癒しのトイレ研究会メンバー

学校のトイレ研究会 事務局長
冨岡 千花子  



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